【慶應交換留学】シドニー留学2ヵ月体験記

交換留学

こんにちは、れんです。

今回は、実際に慶應の交換留学生として
オーストラリアのシドニーにある
ニューサウスウェールズ大学(UNSW)

2ヵ月間の留学をしました。

そこで得た発見・学びがたくさんあったので
ここに書いていきたいと思います。

留学に興味ある人はこの記事を読めば、
全体像はつかめます。

衝撃を受けたオーストラリア人のマインド

まず、驚いたことは現地の人は
他人の目を全然気にしないということです。

これは、オーストラリアの文化が
大きいのかもしれないんですけど
現地の人は道で普通に大きい声で歌ってます(笑)
(もちろん全員ではないです)

最初、その人とすれ違ったとき
あまりに大きい声だったので
自分に話しかけているのかと思って
立ち止まってしまいました。

その時、

「あー自分は他人の目を気にし過ぎなんだな」

と感じました。


私は、その人が羨ましく思いました。
あの人は、他人の目を気にせず
自分のやりたいことをして過ごしているなと…


思い返すと、他人の目を気にして
自分のやりたいことを
我慢したことが人生でたくさんあります。


道で歌うのも我慢したり、
電車の優先席が空いているのに使わなかったり、
授業でわからないところがあっても
聞くのをためらったり、
時間がなくても歩きながら食べるのを我慢したり
などなど
※しょうもないものばっかり(笑)

もちろん他人に迷惑をかけるようなことをするのは
良くないです。

ですが迷惑をかけない限り、
自分のやりたいことは遠慮せずガンガン
していくべきだなと思いました。


マナーを大切にするのが
日本の良いところだと考える人も
多いと思います。

ですが、私は他人に迷惑をかけないのに
自分のやりたいことを我慢するのは
違うと感じました。

オーストラリアに住んでみて
もう少し他人の目を気にせず
気楽に生きていこう
と思いました。

ニューサウスウェールズ大学(UNSW)の授業

私が日本と全く違うと感じたことは

  • 授業のシステム
  • 生徒の姿勢

です。

一つの学期に3つの授業しかない

日本の大学だと、
広い範囲を浅く網羅するような授業
になっているのが大半だと思います。

例えば、私のいる理工学部では
物理、化学、数学、生物、英語、第2外国語、
などが必修になっています。

もしその教科に興味がなくても
問答無用で受けさせられます。

これらの単位を取れないと進級できないので
とりあえず勉強するしかないのです。

ですが、ニューサウスウェールズ大学(UNSW)は
履修できる授業が1学期にたったの3つでした。

※各授業が週に4コマとかあるという感じなので
週に3コマしか授業がないわけではありません

だから生徒は自分の好きな分野から授業を履修し、
その分野を極めていく感じでした。

私は、そちらの方が
大学に適していると感じました。
大学は自らの興味がある分野を
深く勉強するための場所だからです。

生徒達は
自分の学びたい分野の授業を履修しているので、
モチベーションが高くより自主的に勉強します。

驚いたのは生徒の自主学習の姿勢です。
日本の大学生の大半はテスト前にならないと
勉強しないと思います。

ですが、現地の生徒は自ら暇な時間に
勉強している人が多かったです。

必要に迫られなくても勉強できるのは
本当にその分野に興味があるからでしょう。

私は日本の大学の気分でいつも
寮の友達をランダムに誘っては、
卓球をしたり、ビリヤードをしたり
していました。

周りの雰囲気を見て
「あれ、俺なんか姿勢違う、やらなきゃ」
と完全に環境に影響されてやり始めました。

留学中は
自分の興味のある分野の授業を履修したので
あまり苦ではなかったです。

また、大半の海外(UNSW含む)の授業には
2つのタイプがあります。

「レクチャー」
先生が前に立って教える日本と同じような授業体系

「チュートリアル」
少人数グループで生徒が主体となり活動をする

各授業がこの2つのタイプを持っている感じです。

例えば、マーケティングの授業を履修したら、
週合計4時間のうち
2時間はレクチャーで先生から学ぶ
2時間はチュートリアルで実際に学んだ事を活かす
という感じです。

私はこの授業体系にも賛成です。
チュートリアルがあることで
実際に学んだことがどう活かせるか
分かるからです。

例えば、私が履修したマーケティングの授業では
レクチャーで「マーケティングリサーチ」
について学んだとしたら、チュートリアルでは
実際に過去に起きた事例を取り上げて、
生徒たちが考えてきたことを発言しあいます。

この授業体系にすることでより学びが深くなり、
学んだことが実際に活かされるという実感がわき
よりモチベーションが高くなりました。

生徒の積極性が半端ない

特に驚いたのが授業中の生徒の姿勢です。

日本だと先生が一方的に話しを続けて生徒は
シーーン
という感じだと思います。

ですが現地の授業は
まさに生徒が授業を形作ってました。

例えば、生徒が300人入るような大教室でも生徒が
教授の話している最中に手を挙げて質問をします。


さすがに大教室の後方にいた生徒が手を挙げて
でかい声で質問したときは

「すごい、、
この人たち本気で大学に学びに来てる」

と感心しました。

また、生徒が主体的に活動することを目的とする
チュートリアルではより一層
生徒の積極性が半端なかったです。

その授業ではクラスでの発言が成績に関わるので
みんな必死で発言していました。


その姿勢といったら凄まじいものがありました。
ある一人の生徒が発言し終わったら、
すかさず別の生徒が発言していました。
先生にしゃべらせる時間を与えない
みたいな感じでした。

一方の私は、完全に圧倒されて最初の授業では
何も発言できずに終わりました。


この時、留学生活で初めて悩みました。

明らかにクラスの中で

自分の英語力が底辺

ということが分かりました。

「本当にこのレベルの中で
やっていけるのだろうか、、」

と不安になりました。

ですが、そんな私もできるだけの努力を重ね、
時間が経つにつれて発言できるようになりました。

授業で発言できるようになるまでの道のりは
また別の記事で書こうと思います。

2ヵ月でどれほど英語が身についたか

皆さんが気になるところは正直ここだと思います。
ここでは英語のリスニングとスピーキングに
フォーカスして書きます。

リスニングがどれくらい上達した?

私が、留学行く前は結構リスニングに
自信満々で渡航しました。

というのも、TOEFLでは30点中26点
を取っていましたし、

TOEICではリスニング満点を獲得していたからです。


ですが現地に行ってみて衝撃を受けました。

「え、みんな何を言ってるの?」

当時の私は何か話すどころか、
全く会話についていけませんでした。

状態としては、
何について話しているかは分かるけど
詳細はちんぷんかんぷんって感じでした。

ネイティブと1対1の会話はかろうじて
聞き直しをして乗り切れるものの

ネイティブがグループになって会話を始めると
何をいっているのか全くもって分からないのです。


TOEICに出てくる英語を話す人たちが
いかに気を遣ってゆっくり話してくれていたか
が身に染みて分かりました。

「あの人たち超手加減してたんだ、、、」

「TOEICじゃ足りないんだ、、」

と残念な気持ちになりました。

体感で言うと
TOEICのリスニングの倍速です。

そんな中でもなんとか会話を聞き取ろうと必死でした。

「聞き取れないのに
聞き取ろうとして意味あるのかなぁ」

と不安になりつつも聞き取る努力を続けました。

結果、2ヵ月後にはネイティブ同士の会話の8割はつかめるようになりました。

英語のスピーキングはどれほど伸びた?

2ヵ月の留学で何の力が一番伸びた?
って質問が来たら間違いなく

「スピーキング力です。」

と答えます。

人生の中で最もスピーキングが上達したのが
明らかに留学中の2ヵ月です。

英語圏で生活をするわけですから嫌でも
英語を使って生活をしなければなりません。

生活のちょっとしたことでも
すべて英語で説明しなければいけないので
日常英会話という面で飛躍的に成長しました。

当たり前ですけど、
「ティッシュとって」
「水筒持ってくるからここで待ってて」
とか簡単な事も全部英語でいうわけです。

1か月を過ぎたあたりから
考えるより先に英語がでるようになってました。


私は留学に行く前、
オンライン英会話を9か月ほど続けていたのですが、

9ヵ月のオンライン英会話と2ヵ月の留学
どっちが英語話せるようになった?

と聞かれたら、

迷いなく2ヵ月の留学です。

と答えます。


そして、私は留学の機会を最大限に生かしたかった
ので日本人とでも英語で話すことにしていました。

私の住んでいる寮(約130人)には
4人の日本人がいたのですが、
例え日本人だけの時でも
みんなで英語を使っていました。

このようにとにかく英語に埋もれることで、
自然と日本語で考えずに
英語がでてくるようになりました。

その変化に気づいた時は
めちゃめちゃ嬉しかったです。

やっぱり、英語身につけるのに最短なのは
英語しか使えない環境に身を置くことなんだな
と心の底から感じました。

初めは現地では超基本的な質問すら理解できなかった。

こっちにきて驚いたことは
頻繁に使われる超基礎的な日常会話表現を
知らなかったことです。

例えば、
「今日何する予定なの?」
と英語で聞くとき皆さんならどう聞きますか?

→What are going to do today?

聞き方はいろいろありますが大半の人がこう答えますよね。


ですが、現地での多くの友達は

→What are you up to?

と聞いてきました。

最初にこの表現を使われたとき
「What?」
ってなりました。

それぞれの単語はちゃんと聞き取れているのに
文章が意味わからない、、

おそらく住んでいる人とっては超超基本的な表現
なのに日本から来た私は知りませんでした。

他にも
→How do you find it?
→What if ~?
→No matter
などたくさんの口語表現を知ることができました。

実際に暮らしてみると
こういう新しい発見があるんだなと思いました。

f*ck や sh*t の使われ方について

日常会話に関してもう一つ興味深いことがあって
それはSwear Wordsの使われ方です。
例:f*ck や sh*t など

Swear Words は汚い・下品な言葉で
フォーマルな場では使われません。

私がSwear Wordsについて調べたとき
こういう表現は、日本語で言い表わせないくらい
汚い言葉だと書いてありました。

だから、使われるのは映画の中だけで
日常では、全く使われない言葉
だと思ってました。


日本でいったら
「お前はもう死んでいる」
みたいな(笑)

でも実際は良く出てくる言葉で使いかたを知らないと
会話についていけないです。

現地でサッカーをしていて
自分が良い感じに点を決めたときに
→What the f*ck?
といわれ、
→え、俺なんか悪いことした?
って思ったのですが、使われかたとしては
「やばい」(驚きを表す)
みたいな感じでした。

この感覚は
実際に住んでいる人が使っているところを
体験しないと身につかないなと思いました。

これらの表現は日本にいながら身につけるのは
なかなか難しいです。

まとめ

今回の交換留学は
2020年2月から12月までの予定でした。

しかし、残念なことにコロナウイルスの影響で
帰国を余儀なくされました。

日本にいながらオンラインで留学を継続する
という選択肢もありました。

ですが実際に住むことで得られるものが大きい
と考えたので留学をキャンセルし、
来年度の交換留学プログラムに再応募することを
決意しました。


2ヵ月の留学を経て感じたことは
留学は2ヵ月じゃ足りない!
ということです。


留学中は伸びしろを感じる毎日でした。
毎日新しい学びと発見があり、
生活はとても充実していました。


イベントが多い寮を選んだこともあり、
たくさんの友達ができました。

帰国後も、SNSでチャットをしたり、
グループ通話をしたりしています。

この2ヵ月間は間違いなく人生の中で
最も濃い時間のうちの一つです。


また、私が2ヵ月という比較的短時間で
飛躍的に成長をできたのは
留学を最大限に活用するために
ある3つのことを意識して実践したからです。

それについては以下の記事にまとめました。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

コメント

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  3. […] 留学中に英語力を爆上げさせるための様々な方法を書いてきました。基本原則の「日本語を排除して英語にできるだけたくさん触れる」をもとに考えればまだまだできることは色々あると思います。私が2ヵ月このような取り組みをした結果どのような変化があったか?については別記事:【慶應交換留学】シドニー留学2ヵ月体験記にまとめました。もしよかったら合わせて読んでみてくださいね。あなたの留学が有意義なものになることを応援してます! […]